ドイツでの新年は、みんながみんな花火を打ち上げるのだから、
街中からどんどん巨大ロケット花火があがり、それはそれは素晴らしく夢のような風景になる。
そんな風景を一望しようと、2000年のカウントダウンは、
カッセルの街が一望できるヘラクレスの足下で迎えることにした。
もちろんそう思うのは僕たちだけでなく、カッセルに住む多くのひともヘラクレスを目指す訳だから、
当然渋滞になる。2000年ということもあってか、渋滞は想像よりもひどく、
ほとんど進まなくなったので、2000年まであと25分というところで、
車を路肩に止め歩いて行くことに。
約1キロの道のりを小走り(ほとんど走り!)で攻めたので、
なんとか3秒前に到着することができた。
2000年。すごいひとの中、あちらこちらから、花火が上がる。爆竹(これも大きい)が飛ぶ。
ハッキリ言って危ない。四方八方から投げ込まれる爆竹をかわしながら、
なんとか見晴らしの良いところにたどり着いた。
そこには、霧と馬鹿みたいに上げ続ける花火の煙で、まっしろ。な〜んにも見えないではないか!
マイナス1度の中、汗までかいてやって来たのに、そこには爆竹攻撃だけ。なんてこった。
しかし、周りではそんなことはお構いなしさと、次々花火が上がる。というより爆竹主流。
う、うるさい。耳がおかしくなってくるが、気を抜いていると足下でチリチリチリ導火線が微笑んでる。
油断できない。
拳銃型爆竹(六連射)を持っているひとが多いのには驚いた。ドイツで迎える正月は3度目だけど、
今までそんなの見たことがなかった。リボルバーはもちろん、オートマチックもある。
ちゃんとマガジンがスライドして抜けてくる。本物だな、あれは・・・。
目の前では老夫婦が「はい、次はおじいさんね。」とか言いながら、一発一発天に向かって撃っている。
「う〜ん凄いな〜」と思っていると、「ズッドーーン」なんだ!ダイナマイト級の爆発!
これには流石にみんな驚いていた。火薬を集めたお手製なんだろうけど、無茶をするなぁ〜。
やっぱりカッセルと言うべきか、異様に外人が多く、やたらとひとを狙うヤツが多かった。
他の街はもう少し違った新年なんだろうなぁ。
なんだか慌ただしい新年だったけど、無事2000年を迎えました。
それでは、みなさん2000年楽しい年にしましょう!