LAGERREGAL
Der Ausstellung in der Kulturfabrik -KASSEL-
クラス展をやろうと、話が持ち上がったのが、去年の秋。それからというもの、スポンサー探しに、
場所探し、ポスター作りなど、ドタバタとクラス中が落ち着かない日々が続いた。
10人が展示できるほどの、十分なスペースがあまり無く、ようやく見つかったのが、
この建物。一階は中古家具屋。二階はアーチェリー場。
三階はドイツ最大級?のクラブ(有名なDJがよく来てる)。
そしてクラス展の会場となる四階は、がら〜んとした何もないスペース。
三角の天窓も含め全吹き抜け。鬼の天井の高さ。しかもめっちゃ広い。
よく解らないけど、テニスコートまである。
さらに恐ろしいことに(写真でも解ると思うけど)非常階段から入場ってことになる。
極めつけ致命的欠陥として壁が無い!!両側ともギッシリ窓。絵描きのクラス展をやるのに、
壁が無いのではお話にならない。結局端からワイヤーを張り、
そこに絵を吊り下げるといった、暴挙にでる。
既に絵を鑑賞できる環境では無くなっていたのだ・・・。
なんとか展示も終わり、無事オープニングを迎えた。
街外れにあるので、人が来ないのでは!と心配していたのだけど、来るは来るはで、総勢うん百人。
思わぬ状況に唖然としようかと思っていたら、そんな呑気な暇はなく、絶え間なくやって来る人に、
ビールやシャンパンを売りまくる、炎の売店君となっていた。
飲み物全部1DM(60円)ってこともあり、飛ぶように売れていく。
横では、ギター、ウッドベースの二人組がロックを生演奏。歌まで歌ってやがる。
みんなその音楽を聴くでもなく、ただひたすら、安酒を飲み、それぞれ話しに花を咲かせてる。
後半は、学生DJによる、朝までパーティー状態。
オープニング開始から、2時間も経つと、絵を見ている人もなく、
よく見るドイツの馬鹿パーティーと成り下がっていた。
挙げ句の果てに教授まで、頭の上に紙コップを乗せて、おどけてる・・・。
周りをよく見ると、来てくれた人の9割5分は学生。展覧会に来たって言うより、
遊びに来ましたーってな顔で、「おっビール安いね〜一本おくれ」って燃える売店君である俺に、
言ってくる。
「あぁ〜なんなんだ〜!」
こうしてドイツで初めての展覧会は、
低級テクノの耳障りなドラムンベースとともに過ぎ去っていったのでした。めでたし、めでたし。
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