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BASS_HEDON

 トップの季節です!ドッカンとザラでも投げ飛ばしましょう!!

 などと言っても、バス釣りに興味がない人にしてみれば、「なんのこっちゃ?」でしょう。外来魚問題でお馴染みのブラックバスを釣る話しです。ブラックバスを釣る方法はアレコレありますが、でっかいルアー(疑似餌)を水面に浮かべて、えっちらこっちらと動かしていると、どっか〜〜ん!!と水しぶきをあげてバスが出てくる!そんな釣り方をトップで釣るぞ〜っと言います。僕の中では一番男前な釣り方です。そして、真夏の猛暑も過ぎ去り、残暑から秋へと変わるこの季節が、まさにトップでバッコバッコ釣れる季節なのです。

ABUがうなる

 そして、ザラとはHEDDON社が作ってるルアーで「ZARA SPOOK」のこと。こいつは重たいし抵抗の少ない形をしているので、えいや〜〜っと投げると、グングンと遠くへ飛んでいってくれる。釣りをしたことのある人なら分かると思うのですが、ルアーは遠くへ飛んだ方が面白いし、魚は遠くで釣った方が心が躍る。まぁ目の前でガブッ!ってのもドキドキものですが。

 トップで釣る楽しさに、遠くへ飛ばす喜び、そのどちらも備え持つのがHEDDONのザラ!おまけに引いてくるときの動きも気持ちいい。す〜〜す〜〜とか、くっくっくっとか、バシャバシャとか、もう水面を自在に泳ぐ。う〜〜ん最高ですな。


フィッシュ!

 もっぱら僕が釣る場所は、家から車で30分ってところにある黒瀬ダム。周囲7Kmのダム湖です。ここはバスの宝庫。外来魚問題筆頭地とでも言いましょうか、何年か前に日本最大のバスが釣れたところです。近頃は50cmオーバーも少なくなったようですが、40cmぐらいなら、ポコポコ釣れるという、バス釣りには最高の場所です。

 カヌーを浮かべて、ビシバシとポイントにルアーをぶち込み、バスと格闘する時の充実感たるや…。あ、ダメだ釣りに行きたくなってきた。


流れ込みにて

 黒瀬ダムには、最上流を含め、数ヵ所流れ込みがある。ここでの釣りは格別。なんといっても水がキラキラと透き通ってる。クッキリと見える魚影、さらさらと流れる水の音、谷から吹き下ろされる冷たい風、すべてが釣りをしている楽しさ以上に、そこにいるだけで満足感を生む。これはもう快感だね。

 しかも、ここで40cm以上の大物が釣れた日にゃ〜、イッちゃっても誰も責めることは出来ないでしょ。しかし、実際に釣れると、そんな呑気なことにはならない。圧倒的な自然に囲まれてる中で、グワッとバスが出てくると、それだけでビクっとしてしまうし、ワシャ!!っとエラ洗いジャンプなどされると、動悸はみるみる速くなる。手元まで引き寄せ、ぐわっと開いた口に指を入れ引き上げた時のなんとも言い難い感情。イクというかチビリそうって方が近いか。自然の中で遊んでいると、よくこういう場面に出会う。この手応えが最高なんだなぁ。


SOSで釣る

 僕は、渓流で日本古来の魚を釣ることも好きなので、ブラックバスをはじめとする外来魚問題には、頭を悩ませられる。実際渓流へ行っても天然アマゴなど滅多に釣れないらしい。殆どが放流された魚たち。ブラックバスが食べた魚より、人間が釣った魚の方が多いのではないか。絶滅さす力は断然人間の方が強いだろうし。日本本来の自然を取り戻そうとしても、これはもう不可能だと思う。だからといって、この問題を無視するわけにもいかん。

 ブラックバスを含めた、バランスの取れた自然を目指すことは出来ないのだろうか。バスも釣りたいし、天然のアマゴも釣りたい。まぁ、こんな個人レベルのエゴが自然を破壊するのだろうなぁ。この問題に対して、まだこれといった結論へは至ってないのだけど、自然の中で遊ばせてもらってるという謙虚ささえ失わなければ、道を外すことはないと思ってる。

 どうか、心ゆくまで遊ばせてください。




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