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留学の裏技
ドイツ美術大学へ潜り込む、あの手この手。
・留学のすすめ

 「留学のすすめ」 「なんと言っても長期滞在!」 「まあ、一度旅行で」

・ビザをかっさらえ!

 「ビザを取る!」 「ビザの種類」 「ビザ申請」 「語学学校」 「外人局での戦い」

・ドイツ美術大学への道

 「ビザ問題」 「美術大学に潜り込む」 「大学選び」

・マッペ攻撃

 「マッペ」 「教授を捕まれろ!」 「ザ・忍耐」

・ドイツ美術大学一覧

 「攻撃目標を決めろ!!」


注: ドイツのことしかわからないので、ここではドイツについてだけです。



留学のすすめ

 情熱を持て余し、「留学」を狙っている人も多いかと思います。しかし、留学と言えば勿論外国です。文化も違えば、言葉も通じない、考えれば考えるほど、尻込みしてしまいます。
 海外に住んでいると、不可解で理不尽とも思える無理難解が、四方八方上下左右前後ろから、ドドドーンっと押し寄せてくるのですから、細かな事など、一々気にしてなどいられません。 身体を壊してしまいます。海外に住むには、「なんとかなるさ」という、いい加減でお気楽な考え方と、適当に流せる気持ちの余裕が必要でしょう。

 障害多しとはいえ、そこは外国。日本では味わえない、素晴らしくもほろ苦い経験は盛り沢山!日本では見えなかったモノが見えるようになったり、ふと自分の真髄を垣間見れたりと、 非常に興味深く重厚な生活があります。まずは海外の空気を力一杯吸ってみましょう。ちゃうもん吸っちゃダメだよ。


なんと言っても長期滞在!

 ドイツを十分に堪能したいのであれば、「メルヘン街道、夢の10日間ドタバタツアー」では、少し物足りない。当たり前ですね。日本ではドイツの情報は溢れ返ってるので、名所を巡ったところで、「あっ、これこれ」という、確認作業と移動と買い物しかありません。お金があり、暇の無い人にとっては、有り難いシステムかも知れませんが、これでは若い血潮を満足させることはできないでしょう。
 何かを探し求めている人にとって、観光旅行では、欲求不満不完全燃焼になります。 「もっと、もっとー!!」ってことで、留学となるわけです(^-^

 留学と言っても、短期の語学留学から、5年以上の大学生活まで色々とあります。「短期留学」と銘打った1週間から1ヶ月の語学留学があるけど、そんな短期間では、ドタバタしているだけの、なんだか訳の解らない生活で終わってしまうことでしょう。おまけに、語学力も進歩しない。
 それなら、長期滞在!っていうより、住んでしまえ!
 しかし、ドイツにながーく(3ヶ月以上)住みたいのであれば、どうしてもビザが必要になります。ビザ無しでも、3ヶ月以内だと旅行者として滞在できるのですが、それを越えると不法滞在になる。「そんなの問題ない!」っていう人は、どうぞ好きにしてください。そうでないひとは、 しっかり、ビザを取りましょう。


まあ一度、旅行で・・・

 そうは言っても、いきなり外国に住むのは難しいでしょう。まず生ドイツを見るのが一番。一度、ツアーではない旅行でドイツに来て(1ヶ月もあれば充分。)、ユースを点々としながら、ビール飲んだり、ソーセージ食べたり、ドイツに住んでる日本人と友達になったりしてみましょう。そうすれば、ドイツがどんな国か大体解るし、情報も集めることが出来る。そして、日本へ帰ってから、ドイツが自分に合った国かどうか考えればいい。「行ける!」と思ったのなら、いざ出発です。細々としたことは、明日考えましょう。




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ビザをかっさらえ!
落とし穴が多い、ビザ所得への道


ビザを取る!

 海外に住むためには、その目的がハッキリしてないと駄目!立前でもいいから、目的がないことには、ガンとしてビザが貰えず、存在さえ否定されてしまいます。面倒ではありますが、致し方ありません、ビザを取りましょう。
 ここでは、美術を勉強するために、ドイツの美術大学に入ることを目的として話を進めます。 もちろん語学留学や、音楽大学で勉強したい人にも役に立つ情報です。なんとなく、海外に住みたいな〜というひとは、まず語学学校に行ってみよう。言葉ができないと苦労は100倍です。

ビザの種類

 一口にビザと言っても、就職する人の為の「労働ビザ」や「学生ビザ」など色々とありますが、留学生に必要なのは勿論「学生ビザ」。しかし、この「学生ビザ」が、ちょっとくせ者。注意が必要です。
 「学生ビザ」には、語学学校にいくための「語学ビザ」、聴講生として大学に在籍する「聴講生ビザ」、大学に入学して、学生になる「大学生ビザ」と種類があります。これらは、似てるようで違うのです。
 語学ビザだと、一般的に1年半が上限になっているようです。聴講生ビザだと、1年が上限ですが、教授の推薦状があったりすれば、もう少し長く貰えることもあるようです。大学生ビザの場合だと、原則として卒業するまでは、ビザが約束されますが、5年を過ぎたあたりから風当たりが厳しくなります。

 これらのビザの違いで、申請するときに見せる、所持金(銀行残高)の額が変わってきます。語学学校や聴講生では、1年ほどしか滞在しないので、100万円ぐらいの残高証明を見せれば、許してくれますが、大学生ともなると4,5年は滞在する事になるので、100万円では、到底足りません。だからといって、500万円の貯金がある人なんて、滅多にいないでしょう。一時的にお金を集めて、残高証明を出すのも悪くない方法だと思いますが、親に頼んで「毎月、生活費を送ります。」という書類にサインをして貰った方が簡単でしょう。その書類は、外人局に提出するので、ドイツ語で書くことをお忘れなく。その場合でも、100万円ほどの残高証明を持っていた方が問題は少なくなるでしょう。

ビザ申請

 さて、ビザ申請についてです。今は昔と違い、一発目のビザもドイツで申請するようになりました。これで、東京広尾にある大使館、大阪スカイビルにある領事館での、不毛な戦いから逃れることができるのです。羨ましいですね。しかし、これには困ることもあります。今までなら、日本で申請した語学ビザでドイツにやって来て、3ヶ月の語学特訓を受け、その後ドイツの外人局にビザ延長の申請に行っていました。その時には、ある程度語学能力が備わっているので、ぎこちない会話で申請する事ができたのです。しかし、いきなりドイツに来て申請となると、これは大変です。片言の英語でもできればいいのですが、外人局で英語が通じない場合もあり油断できません。言葉が通じないとなれば、身振り手振りでビザを取ることになります。考えただけでも恐ろしいことです。

 初めの語学問題を回避するには、日本から申し込める語学学校に申し込んでから、ドイツに飛ぶと良いでしょう。ふらっとドイツに来てから、語学学校を探す手もありますが、知り合いがいないと難しいでしょう。
 日本から申し込み可能な語学学校は、ビザの要らない3ヶ月以内のコースが殆どだと思います。 まずは、そこで3ヶ月ほど語学を鍛える。ここまでは、「旅行ビザ」。いわゆるビザなし状態です。この状態で病気になどなったら困るので、はじめの3ヶ月分の旅行保険に入ってきた方がいいかもしれません。渡独から3ヶ月過ぎるまでに、語学学校の次のコースに申し込み、いざ外人局へ!2ヶ月は語学特訓を受けた後なので、なんとか会話もでき、ここで初めて語学ビザを所得できる。ビザ申請には、保険に入っているという証明書がいるのですが、旅行保険が切れていても、語学学校でドイツの保険会社を紹介してくれるので、申し込んでおきましょう。

語学学校

 ビザのため、自分のために、語学学校に行かなければ、文字道理お話になりません。外人の多いドイツには、ピンからキリまで数多くの語学学校があります。何処にしようか悩みそうですが、残念ながら日本から申し込み手続きができるところは、数えるぐらいしかありません。しかも授業料の高い、一流(?)の所が殆どです。そんな授業料も、日本から見ると普通の値段かもしれないのですが、ドイツにはもっともっと安い語学学校があるです。
 安いところで、ビザ所得に必要な授業時間総数(未確認ですが、週15時間ぐらいだったと思います)を満たしている所を探しましょう。1コースは3ヶ月間が一般的で、値段は250〜1.000ユーロと様々です。更に安い所もあるようですが、300ユーロぐらいで手を打っていいでしょう。
 日本から申し込める語学学校は、「留学情報」みたいな本があると思うので、それを参考にしてください。日本から申し込めるところは、高級語学学校が殆どだと思いますが、ドイツに来てから、安い語学学校に変えてしまえばいいのだから、ここはひとまず、高級語学学校に申し込むしかないでしょう。これを避けたいのなら、一度ドイツに来て、情報とコネを作っておくのが一番です。
 申し込み手続きが終わると、ビザ申請に必要な、入学許可証などが手に入ります。忘れず保険にも入って、いざ外人局へ!

外人局での戦い

 日本での大使館(または領事館)での戦いが不戦勝になった為、いきなりドイツにある外人局での戦いになります。日本ならホームということで、日本語で戦えるなど、大変有利なのですが、外人局はバリバリ、アウェーです。語学力も無いとなると、武器は笑顔だけです。たかが笑顔と思うかも知れませんが、ドイツでは有力です。外人局を筆頭に、他のお役所などへ行くときは、満面の笑顔を忘れずに!ニッコリ「こんにちは」と言えば、第一段階は突破です。緩んだ防御の隙をついて、こちらの要望を押し通しましょう。ビザもそうですが、係員によって、対応や可能不可能までも左右されるので、この人を怒らせてしまったら、まず負けます。笑顔は大切です。
 既に大学への入学が決まっている人は学生証なり、入学許可書を持って行けば、大きな問題は無いでしょう。偶にグチグチと文句を言われる事や、イチャモンをつけてくる場合もありますが、大学への入学が決まっているなら、怖いモノは無しです。ガンガン攻めましょう。語学学校でも、1年目ぐらいまでは、問題なくビザをくれるはずです。しかし、語学学校ビザの場合は、いずれ大学に入る予定であることを、しっかり宣言しておきましょう。所持金などの問題があるので、いきなり、語学ビザから、大学生ビザに変える事が、困難になる場合があります。無駄な問題を避けるために、この一言は重要です。

 さて、無事ビザも手に入ったことだし、後は大学に潜り込むだけです。





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ドイツ美術大学への道
入試まで漕ぎ着けるワザ


ビザ問題

 受験するためには、まずドイツに住んでいた方が断然有利です。と言うのも、その方が、いろいろと役立つ情報が手に入るからです。入試直前にドイツに来て、いきなり勝負する方法もありますが、準備不足と語学の問題などで、合格は難しいでしょう。勿論、いきなり来て合格する人もいますが、希です。語学学校に通いながら、目指す大学の近くに住み、大学の学食などに顔をだしましょう。そして、日本人らしき人を見付けたら、話しかけるのです。日本人の知り合いができたら、教授を紹介してくれたり、ドイツ語を教えて貰ったりと、助けてもらいましょう。もちろん、あなたが学生になったときには、困っている新人を助けよう!そんな義理と人情が、孤独な海外での生活には必要だと思います。ただ、礼儀知らずだったりすると、誰も助けてくれませんよ。当たり前ですね。

 まれに(特に女の子に多い)知り合いなど全くいないのに、えいやっとドイツに来てしまい、ほらよっと合格する凄い人もいるけど、そんな人は、こんなホームページみてないですね。そんな勇気のない僕のような人は、しっかり情報を入手した方がいいでしょう。万全の準備をしてドイツに来ても、問題は次から次ぎへとやって来るのだから、背負わなくてもいい苦労は、なるべく避けた方がいいと思います。

美術大学に潜り込む

 美術を勉強するのに、何故ドイツなのか?パリじゃないのか!と思うかもしれませんが、ドイツは何かを学ぶには最適の場所なのです。2003年までは、大学の授業料がタダだったので、もの凄く経済的に助かっていました。学校によって様々のようですが、2004年からは、半期で650ユーロ前後の授業料がいるようです。貧乏学生には辛い制度ですが、日本の大学に比べれば格安で、学割や市内の公共の交通機関乗り放題など、優遇される事が多く、経済的には楽です。
 さらに、現代美術の世界では、ドイツはトップクラスです。とは言っても、近年ドイツの美術はサッカーと同じく、トップを取った自惚れからか、第一線からは外れてきている気もするのですが・・・。しかし、国全体の芸術に対する意識の高さは、日本の比ではありません。細かい娯楽(暇つぶし)も無いので、勉強には最高の環境です。凍てつく冬が長いのも、考える国にとって必要条件でしょう。

 さてドイツの美大に潜り込むにも、いくつかの道があります。


1) ばっちり入試に合格!
 語学が心配な人でも大丈夫。入試に語学テストなし、作品提出のみっていう思い切った美大(デュッセルドルフのアカデミーなど)もあります。また、合格後1年の猶予を与えられ、その期間に語学をマスターするという所もあります。 「語学テストあり」でも、形式だけのとこもあるので、まず受験しよう!

2) 聴講生になる。
 教授のサインさえ手に入れれば、誰でもなれる。 教授個人の判断だけで決まるのだから、裏も表もあるようでない。 作品を見せたり、ニコッて微笑んだりしてサインを貰おう!

3) 交換留学生になる。
 上の方法と同じく教授のサインが必要。ただしこの制度がない大学もある。正規の交換留学生制度は、あるかもしれないけれど、ここで僕の言っている交換留学生は、ドイツの教授の一声だけで決まるというもの。既に日本の大学を卒業していても関係なしという、心の広いヤツです。見た目は聴講生と同じなのですが、扱いは本学生と同じです。たとえば、市内電車が乗り放題になったり、学生寮に住めたりと、至れり尽くせり。
 これは、美術だけに限った特例なので、他の学部では通用しない。


 潜り込む方法は、こんなモノだと思います。やる気さえあれば、どうにかなるレベルのものです。粘り腰で攻めましょう。

 一般的に多く見られる潜り込み方法としては、まず知り合いを訪ねてドイツに来て、学校を案内してもらい、教授に会う。そして、聴講生のサインを貰い、1年ほど聴講生をして、その間に語学勉強と、受験の準備をする。一年後の受験で、無事合格し、晴れて本学生になる。これが多いですね。
 ワーキング・ホリデーでドイツ入りし、入試までの準備をする人も増えてきています。この場合の方法はよく分かりません。

 「知り合いなんていないよー!」という人は、ドイツに来てから知り合いを作ればいいだけであって、なんら気にすることはありません。ドーンとやって来て下さい。どうにかなります。

大学選び

 どこの大学を目指すか!これが決まらないことには、攻めようがありません。日本の図書館などにも、ドイツの大学紹介の本があるそうですが、ネット上で探すこともできるでしょう。ドイツの大学の教授は、殆どが作家です。ドイツ人の有名な作家は、どこかで教授をしているものです。ボイスやリヒターも教授をしていました。ドイツ人の好きな作家がいるのであれば、その人がどこかで教授をしていないか調べてみましょう。教授をしていたなら、その教授のクラスを狙うといいでしょう。ドイツ人でなくとも、教授をしている場合もあるので、大学の教授リストを手に入れて、好きな作家を見つけだし、そこを攻撃です。

 「ドイツ美術大学一覧」も参考にしてください。

攻撃目標が決まったら、マッペという武器を持って、いざ出陣!





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マッペ攻撃
マッペを武器に、教授と対戦!


マッペ

 受験には「マッペ」が必要です。では、マッペとは一体なんなのでしょう。簡単に言ってしまえば、作品集です。決まった形式がある訳ではないのですが、大きな紙に作品を貼ったモノが一般的です。実物の作品でなくとも、クロッキーや写真、はたまた落書きのようなモノでもなんでもOKです。自分の考えや作品が分かればいいのです。受験にマッペは必修ですし、教授に会うときに、バラバラの作品を見せるより、マッペという形にしていた方が、教授も見やすくなるでしょう。また、言葉ができない分、作品にしゃべってもらうためにも必要だと思います。

教授を捕まえろ!

 さて、なんとかマッペを作っても、教授に見せなければ、意味がありません。受験をする人も、聴講生のサインを貰いたい人も、まずは教授を捕まえましょう。ドイツでは受験前に教授とコンタクトを取るのは、当たり前です。試験官になる教授を見つけだし、仲良くなって、受験用マッペ制作を手伝ってもらったりすると、合格の確率はグッと上がります。聴講生になるには、教授に会って、作品を見せないと話になりません。

 しかし、教授は毎日学校に来るわけではありません。2週間に一度来るというパターンが多いようですが、売れっ子作家や無精者は、半年に1度ということもあります。また、学校が休みになると、勿論誰も来ません。これも厄介で、ドイツは休暇が長い!7、8、9月の夏休みは諦めた方が良いでしょう。3月も難しい。いつ教授が来るのかは、そのクラスへ行って、クラスの学生に、「いつ教授は来ますか?」と訪ねるしかありません。どうにかして、教授の電話番号を入手し、直接約束を取り付ける方法もありますが、自宅への電話を嫌う人も多く、たどたどしいドイツ語で失礼なく事を運ぶことは、難しいと思います。教授が来る日が分かったら、ドイツ語や見せる作品を、しっかり準備して、寝坊に注意しつつ、志気を高めておきましょう。

ザ・忍耐

 さて、教授がやって来る日です。教授が来る日は、必ずクラスの集まりがあるので、その時間もしっかりチェックして、30分前から待ち構えます。1時半から集まりが始まるのであれば、1時からドキドキと待つことになります。1時半を過ぎたところで、教授が来ました!まだ、外国暮らしも長くなく、外人にも慣れていないところに、いきなり教授の登場です。その教授が、好きな作家であれば尚更緊張してしまい、声を掛けるタイミングを逃してしまいます。教授は足を止めることなく、颯爽と教室の中に消えていきます。呆然とするも、どうすることもできません。仕方なくクラスの集まりが終わるのをじっと、廊下で待つことになります。慣れてくると、この集まりに参加することもできるのですが、右も左も分からない時期にそんな事は無理です。待つしかありません。1時間、2時間と過ぎ去り、3時間が経とうとした時に、ドアが開き教授が出てきました。今だ!と教授に話しかけ、「見て下さい!」と懇願するも、教授は「見ない。」と一言。惨敗です。というか、戦うことすら許されませんでした。

 こんな事は、珍しくもなんともありません。誰しも、悔しく淋しい仕打ちを受けるものです。こんな思いを受けつつ、「マッペまわり」のテクニックを憶えていくのです。でも、こんな経験はなるべく避けたいものです。上手く教授に作品を見せるための方法を少し書いてみるので、参考にして下さい。時と場合とで、様々な反応があるので、あくまで参考までに。

 まず、見せたい教授のクラスに行き、教授の来る日を聞きます。そこで、クラスの誰かにもっと詳しい情報を聞きます。聴講生を取るのか、いきなり来て見てくれるのか、日本人好きか、などです。クラスにはクラス長のような人がいるので、その人に事情を説明して、教授に作品を見せられるように、手はずを整えてもらいます。ここまでできると、ほぼ作品を見せることは実現しますが、教授の機嫌が悪かったりすると、あっさり駄目になったりもするので、油断大敵です。教授が来た時には、クラスの集まりに参加してもいいでしょう。ガンガンドイツ語が飛び交っているので、訳が分からないのですが、そこは愛嬌でカバーしてください。あとはクラス長が時間を割いてくれるのを待つばかりです。クラスの人間以外、集まりに参加できないようなクラスもあるので、その場合は外で大人しく待ちましょう。

 教授と話をできる状況になっても、初めてだと見てくれない時もあります。ドイツでは約束が最強かつ絶対です。約束をしていなければ、どうにもならない事が多々あります。このように作品を見てくれなかった場合は、次の約束を手に入れましょう。約束さえあれば、教授がボケない限り作品を見て貰えます。偶にスカッと忘れられることもありますが、事実は事実として言い切れば、なんとか押し切れるでしょう。

 さて、無事作品を見てくれる状況になったら、後は、ガシガシ攻め込むだけです。厚かましく、ごり押しするのも有効な手段です。日本と違って、言わなきゃなにも分かってくれないので、どうしたいのか、はっきり連呼して、何がなんでもサインを貰えるよう、頑張りましょう。作品を見ても、パパパッと、1,2分で流され、「駄目だね」の一言で終わる事もありますが、その教授を狙っているのなら、諦めず何度も教授に会いに行きましょう。それで念願叶うこともあります。忍耐です。

 こうして見ると、鬼のように面倒そうですが、ふらっと大学を見に来た時に、丁度教授がいて、すぐに見てくれて、言葉も分からないままに、聴講生のサインを難なく貰える人もいるぐらいですから、ようはあなたの運しだいです。ひどいと、教授が上機嫌で、作品を一切見ないでサインをしてくれる場合もありです。ドイツの美大では、「なんでもあり」が常識です。自分を信じて爆進してください。




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