さて、ことは僕が日本に帰っている間、友達に車を貸していた時から始まるのだ。
ひとに長期間車を貸すことは、危険ではあるけど、大丈夫だろうと思っていたら、
しっかり事故った。そのおかげで、右フロントがへこむし、フロントガラスにヒビまではいった。
ただでさえ古い車で見た目がボロイのに、さらにみすぼらしくなったのだから、たまらない!
この見た目が悪戯を呼んだのだろうか、悪夢が始まった。
ある日、車で学校に行き何気なく車の前を見ると、いつも見慣れたナンバーではないではないか。
細長いナンバーはみごとに、両端を折り曲げられナンバーがまったく見えないありさま。
このぐらい日本でもあるかもしれないけど、犯人の判らない悪戯は怒りがたまる。
悔しさも薄らいだころ、トドメを刺されることになるとは、思いもよらなかった。
さらに一週間後、電車で学校から夜家に帰って来ると、愛車POLOはいつものようにチョンと止まっていた。
しかし、暗い中やけに目立つなと思ったら室内灯がつけっぱなしではないか!
バッテリーが弱っているので、あがってないか心配ではあったけど、
今日のところは電気を消すだけにした。
室内灯をつけた憶えが全くないので、どうしてだろう?と眠れぬ夜を過ごしたのだった。
夜も明け、いつものように薄暗く小雪舞う中、バッテリーを気にしながら車に乗り込んだ。
あっ車の中が、荒れている!ダッシュボードもバカって開いて中のものが、散乱してるではないか!
何が起こったのか解らず数秒の沈黙・・・や、やられた。
大切な物は一切入っていないので、取られる物など無いと思ったら、足下にヒラヒラするものが・・・
それは無惨にも切り取られた、カーステのコードではないか!そう犯人はカーステ泥棒なのだ。
しかし、カーステはしっかりある。途中で断念したらしい。
何も取らないのだったら、入ってくるな!しかも電気を消していけ!
と言う訳の分からない叫びと共に、犯人の侵入方法が気になりだした。
悪戯されたばかりだし、鍵のかけ忘れは無いと思うのだけど、自信がない。
自分の不注意なのか!いやいやそんなことはないと、車を調べていると、
助手席のドアノブがヘコッと落ちている・・・ああ、力業。
馬鹿な犯罪者はやり方も馬鹿なもの。ここカッセルは犯罪による死亡率がドイツでトップと聞いたことがあったけど、本当に馬鹿の多いとこなんだ。
しっかりバッテリーもあがったし最悪だ!どうせ狙うならベンツにしろ!
少ないリスクで少ない儲けを狙うなら泥棒やめろ!ルパンをみろ!ばかやろ〜
文章が乱れてしまったけど、ドイツはそんなところです。どこへ行っても同じかもしれないけど、
馬鹿なヤツはいる。ドイツも例外ではなく、しっかり馬鹿はいる。
馬鹿は死ね。極論者ではないけど、そのぐらい腹が立っているのです。
ドイツに来て、レンタカーなどで車を持ったときは、十分注意してください。
日本ってやっぱり、治安いいよな〜